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「犬を家族として迎えたい」となった場合、ペットショップへ足を運ぶ方が多いと思いますが、『里親になる』ことを選ぶ人も年々増えてきているようです。
私も、愛犬のマロンとは ペットショップではなく、知り合いの知り合いから譲り受けて わが家へお迎えしました。
知り合いの知り合いさんの家では、当時、親犬も2匹とも元気でしたから、6匹生まれた赤ちゃんの里親を探していたようです。
私の場合は知り合いが間に入ってくれてやりとりができましたし、元の飼い主さんもとても良い方だったので トラブルは起こりませんでしたが、最近では「里親になりたくても、条件などが厳しくて里親になるのは難しくなってきている」と耳にします。
ここでは、犬の里親になるために知っておきたいことをまとめていきます。
犬の里親になるメリットとデメリット
まず、里親になるメリットとしては、
- 犬の命を救える
- 人気のある犬種もいる
- お試し期間があるところもある
- 訓練やしつけがされている場合もあるので飼いやすい
- スタッフの方に相談できるので安心
デメリットとしては、
- 成犬だとしつけが難しい
- 犬の気持ちが不安定になっている
- ワクチン代や去勢・避妊の手術費用が必要かもしれない
- 前の飼い主さんとトラブルが発生するかもしれない
などが考えられます。
軽い気持ちで里親を希望される方はいらっしゃらないと思いますが、「思っていたのと違う…」と手放してしまうことがないよう、事前にしっかりと確認しておきましょう!
里親になる条件が「厳しい」ってホント?
里親になる条件は、保護団体や前の飼い主さんにもよるので一概には言えませんが、
- 小さな子供がいるので犬がおもちゃにされるかもしれない
- 犬が留守番する時間が長すぎる
- 部屋が狭すぎる
- 犬に何かあった時、近所に世話をしてくれる人がいない
などの理由から、里親になれない場合があります。
また、中には 里親になっても大丈夫かどうかの審査として、身分証明書や家族構成、部屋の間取りなどを相手に伝えたり、家の中を見せないといけないところもあるそうです。
犬の里親になる手続きの手順について
犬の里親になるためには、保護団体や前の飼い主さんが提示している条件を全てクリアする必要があります。手順としては、
- 保護団体・飼い主さんに連絡を取る
- 条件をクリアできるかの審査を受ける
- クリアすれば、必要に応じて「譲渡誓約書」を交わす
- 犬の引き渡し
という流れになります。
犬の里親になる条件や審査とは?
日本で初めてとなる保護犬カフェの里親になる条件を見てみますと、
- 特定の疾患があるなどを除き、ペット保険に加入する
- 引き渡し後、定期的な連絡と写真を送る
- マイクロチップの装着をする
- 狂犬病ワクチンの接種と登録をする
- 去勢・避妊をする
などがあり、審査としては「ヒアリングシートの記入」と「面談」があります。
少しでも不安要素がある場合は里親になれませんが、資格があると判断された場合は譲渡誓約書に記入し、引き渡しとなります。
犬の里親を探すアプリについて
保護団体のホームページや譲渡会だけでなく、身近なアプリでも里親募集をしています。
やむを得ない理由で愛犬とお別れすることになった際、その命を「救って欲しい方」と「救いたい方」を繋ぐ場を目指して、地元の掲示板「ジモティー」にも里親カテゴリがありますが、多頭飼いによるトラブルを起こさないためにも次のルールが設けられています。
- 生体売買は禁止
- 利用には身分証提示が必須
- 譲渡・引取り後も飼育状況の確認を実施
- 無責任な理由での募集は不可
- 譲渡・引取は原則として1回まで
ジモティーは地元情報に特化したアプリなので、身近なところで里親を探す場合にはおすすめです。
里親探しのイベント「譲渡会」について
一例として、ある動物愛護市民団体の譲渡会をご紹介すると、毎週土・日・祝に駅で正午~16時頃まで開催しているようです。雨天、8月、急患が出た場合などは中止となります。
写真ではなく実際に犬と交流もでき、スタッフの方から直接話が聞けたりもするので、ぜひ譲渡会にも足を運んでみて下さいね。
また開催日程は団体ごとに違いますので、ご確認ください。
犬の里親詐欺の手口や見分け方は?
個人で里犬の譲渡についてやり取りしているとき、「現金を払えば譲渡する」という飼い主さんも中にはいるようです…。やむを得ない理由で手放すのに、現金を要求するなんて とても悲しいことですよね…。
ここで気を付けてほしいのは、「動物取扱責任者の資格がないと、販売できない」ということ!つまり、資格を持っていない人は金銭を要求できないんです!
これは日本全国、どのサイトでも同じなので、動物取扱責任者の資格をもっているかどうかで見分けてくださいね!
里親になる時、お金は払うの?
動物取扱責任者の資格を持っていない人は、里親になることを希望している人に対して金銭の要求をしてはいけませんが、受け渡し場所までのガソリン代などは支払っても良いとは思います。
私が愛犬を迎えたときは、前の飼い主さんから現金を要求されることもなく、飼い主さんの家で譲渡してもらったので、お礼としてスイーツの詰め合わせをお渡ししました。
里親になろうとすると、ペットショップより手続きがややこしかったり条件が厳しかったりしますが、保護団体の方も前の飼い主さんも「犬に悲しい思いをさせたくない」という気持ちは同じです。
1匹でも多くの命を守るためにも、ぜひ里親になることをご検討くださいね。