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犬を飼うなら、きちんと「しつけ」もしないといけません。そのしつけも大きくなってからでは時間がかかってしまうので、子犬のうちから始めておくとスムーズです。
今回は、
- 子犬におすわりを教える時期
- おすわりの教え方や練習方法
- 子犬がお座りで後ろ足を伸ばす理由
- 変な座り方、お姉さん座りについて
- お座りできない場合の対処法
- おすわりをしなくなった時や嫌がる時のしつけ
についてご紹介します。
子犬におすわりを教えるのはいつから?
子犬におすわりを教える理想は、【生後3ヶ月頃から】となっています。
生後3ヶ月頃は、好奇心が旺盛で 何にでも興味を持ち、そして教えたことをどんどん吸収する時期でもあります。
1日2日で出来るものではありませんが、根気よく教えてあげれば 必ず「おすわり」を覚えるようになるでしょう。
おすわりの教え方や練習方法について
おすわりの教え方ですが、しつけをする時は【ご褒美の存在】が必要不可欠です。まず、飼い主さんがおやつを持っていることを認識させましょう。ニオイを嗅がせると効果的です。
手におやつを持ったまま、高く上げます。子犬の目線が手に集中しているのを確認してください。そして、そのままのけぞるようになるまで 腕を上げましょう。
子犬はだんだん苦しくなって、自然と腰を落とします。この状態になったら、すぐにご褒美をあげてください。
何度もこの動作を繰り返していると、「腰を落とすとご褒美がもらえる」と認識できるようになります。
認識できるようになったら、号令をつけてみましょう。子犬が腰を落としたら「おすわり」と声をかけてください。繰り返していくうちに、腰を落とすことがおすわりだと認識します。
段々と慣れてきたら、ご褒美なしで褒めることだけにしていきます。根気がいりますが 大切なしつけなので、飼い主さんも頑張りましょう。
子犬がお座りで後ろ足を伸ばす理由は?
お座りを覚えたと思ったら、「何だか 後ろ足を伸ばしてる!」なんて経験はないでしょうか。実は この座り方には、ちゃんと意味があるのです。
犬が後ろ足を伸ばす状態の時というのは、お腹を冷やしている時です。暑いときなどによく見られますが、足を痛めている可能性もあります。
そのままの状態にしていると 足が変形する恐れがあるので、様子がおかしいようなら 一度病院で診てもらってください。
変な座り方、お姉さん座りは大丈夫?
ワンちゃんがお姉さん座りをしているのもよく見かけますが、単なる癖なのか、関節を痛めているのかの見極めが必要です。
◎あまり気にしなくていいケース◎
ご飯を食べる時などは きちんとお座りができ、元気に歩いたり走ることが出来るのであれば、特に問題はありません。
お姉さん座りをしているときの状況が リラックスしている状態であれば、単にその姿勢が楽なんでしょう。
ただ、頻度が増えるようなら 注意して見ておくほうが安心です。
◎注意すべきケース◎
それまで全く変な座り方をしたことがなく、突然お姉さん座りをしたとなると、何か関節に異常があるのかもしれません。
痛みが出て 足を庇っている可能性があるので、すぐに病院で診てもらってください。
もし 生まれたときから崩して座ることが多いワンちゃんは、先天性関節異常の可能性があります。一度病院で相談してみましょう。
お座りできない場合はどうするべき?
人間と同じで、ワンちゃんも覚えるのが早い子、遅い子といます。根気よく教えれば どの子も覚えるので、焦らないことです。
また、少し手を貸してあげることで おすわりが出来るようになることもあるので、試してみてもいいでしょう。
◎後ずさりしてしまう◎
お座りをしようとすると 後ずさりしてしまう場合は、後ろに壁をあててあげたり、お尻を持ってあげるといいでしょう。
◎おやつに飛びつく◎
おやつに飛びつく場合、おやつを握っている手をただ高く上げるだけではダメです。飼い主の顎の近くまで手を引き寄せるようにしてみましょう。
◎ご褒美のおやつがないとしない◎
おやつ目当ての場合は、別のご褒美をあげましょう。いつもより褒めてあげる、お気に入りのおもちゃを渡すといったことでOK。
おやつはないけど「お座りをしたらいいことがある」と覚えさせてください。
おすわりをしなくなった時や嫌がる時のしつけ方
せっかく根気よく教えて お座りが出来るようになったのに、全くしなくなった!なんてこともあるかもしれません。
実は、「反抗期」が理由なんです。人間の子供と同じで、ワンちゃんにも生後4ヶ月~7ヶ月ごろに反抗期があります。
自我が芽生えている証拠で、成長を実感出来るので喜ばしいのですが、全く言うことを聞かなくなるというのは悩みの種です。
しかし、そのまま放っておくのはNG!犬の方が立場が上だと認識してしまえば、飼い主さんの言うことは今後も聞かなくなる恐れが。そうならない為にも、それまで以上に強い口調で注意するなど、強い態度で接してください。
飼い主さんも辛いでしょうが、ここは心を鬼にして しつけを続けましょう。