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子犬の場合はかまって欲しくて噛んだり、いたずらをすることはよくあります。一度学習したことは噛み癖にもなるので早い段階で直した方がいいでしょう。
自我が芽生えてしまった成犬になってからでは しつけをすることが難しく、また力も子犬に比べて強くなっていますので、物や他の人にまで危害を加えかねません。
ここでは、子犬の噛み癖に関して
- 子犬が人の手や物を噛む理由
- 子犬の噛み癖の治し方の基本
- 2ヶ月の子犬の噛み癖を治す効果的な方法
- 3ヶ月の子犬の噛み癖を治す効果的な方法
- いつまでに噛み癖を直すべきか
- 興奮すると噛む子犬のしつけについて
- 子犬の噛み癖に効果的なスプレーの使い方
- なかなか直らない時、いつまで続けるか
について それぞれご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
子犬が人の手や物を噛む理由は?
もともと犬は、「噛む=楽しいもの」と認識しているらしく、噛むことが大好きなんだとか。また噛むことで安全かどうか確かめています。
人の手を噛むときは、人間が何かしらの反応をし、自分を見てくれる・かまってくれるということを覚えるからです。
他にも歯が痒くて噛むこともあります。特に永久歯に生え変わる頃は、歯茎が痒くて仕方がありません。生後6ヶ月ごろまでは痒みを解消したくて噛むようになります。
子犬の噛み癖の治し方の基本は?
子犬にとっては「噛むことは遊び」という認識なので やめさせるのは少し可哀想ですが、飼い主だけでなく 他の人を傷つけてしまう恐れがあるので、子犬のうちに直す方がいいでしょう。
まずは、おもちゃを与えてみてください。噛んでも大丈夫なおもちゃは、100円ショップでも販売されていますし、種類も豊富なので、数を用意してお気に入りを見つけてあげましょう。
噛んだからといって決して子犬を叩いてはいけません。しつけと称して叩く飼い主もいますが、叩いたり大声で叱るという行動は 子犬に対して恐怖心を与えるだけです。恐怖心を抱けば良好な関係を築くのは難しくなります。
噛み癖を直す際は、根気よく付き合ってあげましょう。
2ヶ月の子犬の噛み癖を治す効果的な方法
生後2ヶ月はまだまだ学習期間です。しつけもしやすい時期なので、トイレや噛み癖を直すチャンスです。
この頃の子犬はダメと言ったところで理解はできないので、「環境作り」が大切になってきます。
まずは噛んでもいいおもちゃを与え、噛んではいけないものは出来るだけ片付けて子犬から遠ざけてください。
<おすすめの対処法>
- 「痛い」と言うときは低めのトーン
- 噛まれたら無視
- 仰向けにしてじっとさせる
<体験談>
- 噛まれたらすぐにゲージに入れて無視!噛むと遊んでもらえないという認識をさせました。
- 遊んでいる最中に噛まれたら遊びは中断し落ち着くまで無視しました。
- 噛まれたら両手足を拘束して仰向けにする。逃げようとしても負けずに続けて上下関係をはっきりさせる。
- 無視ではなく、首の後ろの皮を引っ張る。怖い顔でしっかり見つめ、キャンと鳴くまで離さない。
3ヶ月の子犬の噛み癖を治す効果的な方法
3ヶ月になると体格もやや大きくなりますが、まだまだ子供で遊びたくて仕方がない時期です。
また、歯の生え変わりも合わさって口が痒くて仕方がありません。とはいえ甘噛みはそのままにしておくのはNG。だんだんと力も強くなってくるので飼い主も怪我をする恐れがあります。
<おすすめの対処法>
- 噛まれたら鳴くまで噛み返す
- マズルをグッと握って睨む
<飼い主の体験談>
- 何をやってもダメな時に知り合いのトリマーさんに聞いて噛まれたら噛むというのを試しました。キャンと鳴くまで噛むにはかなりの強さが必要で結構大変。そして可哀想で継続出来ませんでした。
- 噛まれたら噛む!心を鬼にして噛む!しばらく続けると甘噛みしなくなりました。
- 噛まれたらマズルを強く握って睨むこと数回。すぐに直りました。
- 賛否両論ですがうちはマズルのしつけが効果抜群でした。一番効果があったかも!
子犬の噛み癖はいつまでに直すべき?
子犬の噛み癖は、成犬になるまでに直すのが一番です。成犬になってからだと自我が完全に芽生えているのでなかなか言うことを聞いてくれません。また体格も大きくなり力も強くなるので、しつけは大変苦労します。
可能であれば、生後すぐから名前で呼んであげるのがベター。そして噛み癖やトイレなどは生後半年までにしつけるのがいいでしょう。生後半年は人間でいうと5~6歳にあたります。しつけるには十分の年齢です。
興奮すると噛む子犬のしつけについて
子犬の中には興奮すると噛んでくる子がいます。これは遊んでもらえて嬉しいということを全力で表現しているのだとか。飼い主にとってはそれだけ喜んでもらえるのは嬉しいことですが、人にケガを負わす心配があるので直しておきましょう。
興奮する子犬の場合、飼い主まで興奮して注意しても意味がありません。「痛い」「ダメ」など一言で十分です。高い声だと より興奮させるので、低めのトーンでちょっとびっくりするくらいのボリュームで言いましょう。
そしてあとは無視をしてゲージに入れてください。鳴いても無視です。そのまま置いて部屋を出れば子犬もだんだんと興奮がおさまります。
何度か繰り返すことで興奮しても噛むことはなくなります。
子犬の噛み癖に効果的なスプレーの使い方は?
噛んで欲しくない家具や小物などにはスプレーを使うのがおすすめです。吹きかけた物や犬に害はありませんが、犬にとっては嫌なニオイ、嫌な味がします。
最初は興味本位で噛むかもしれませんが、噛んだときに「マズイ」「苦い」といったマイナスのイメージが刷り込まれるので、すぐに噛まなくなるでしょう。
スプレーのニオイや味はメーカーによって異なります。いくつか試してみて愛犬に効果があるものを探してみてください。
値段も1000円ほどなので噛み癖に困っている方はぜひ試してみてください。
子犬の噛む癖が治らないときはいつまで続ける?
子犬の噛み癖は、生後半年を過ぎるくらいからだんだんとしつけの効果が出てきます。永久歯に生え変わるこの時期はどうしても痒いので、噛んでもいいおもちゃで対処するようにしましょう。地道に根気よく続けることで1歳になる頃には噛み癖も直っていることでしょう。
しかし中には、信頼関係が築けておらず、1歳を過ぎても噛み癖が直らないワンちゃんもいます。しつけは信頼関係がないと難しいもの…。普段の行いを振り返ってみてください。
あらゆる方法を試しても直らないときは、しつけ教室に行ったり ドッグトレーナーにお願いするのも1つの方法です。プロにお願いすることで噛み癖もすぐ直るでしょう。
人間と同じで、根気が必要になります。自分だけで考え込まず、コメントにある他の飼い主さんの体験談もぜひ参考にしてくださいね!